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英語タイトル
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Bus Transfer Information System and Trial to Improve its Usability
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日本語タイトル
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バス乗換案内シテムとその利便性向上へけた試み
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著者
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- Hiroto Hayakawa(早川 寛人)
- Toshihiko Sasama(笹間 俊彦)
- Takao Kawamura(川村 尚生)
- Kazunori Sugahara(菅原 一孔)
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論文誌
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第70回 高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会
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巻
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号
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ページ
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出版年
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2017年9月
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概要
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近年,路線バスの利用者数は減少傾向にある.しかし,路線バスは自家用車等の移動手段を持たない人々にとって重要な交通機関である.
路線バスの利用者数の減少の原因として,目的地までの移動ルートの組み立てにくさ等に起因する利用時の不安が挙げられる.
そこで我々は,路線バスの利用者の不安解消及び利用促進のため,公共交通機関利用援助システム(以下バスネット)を開発・運用している.
バスネットには,バス・鉄道を用いた目的地までのルートを提示する経路探索機能,バス停間の時刻表を表示する時刻表検索機能,運行中のバスの位置情報をユーザーへ提供するバスロケーションシステムの3つの機能が備わっており,現在は鳥取・島根県内での利用に対応している.
特に経路探索機能については,現在広く普及している鉄道の乗換案内システムとは異なり,路線バスの特性を考慮に入れたものとなっている.
路線バスの停留所は,鉄道駅に比べて設置間隔が狭く,路線も複雑に入り組んでいるという特性を持つ.
よって,停留所にとどまり,次のバスを待つよりも,徒歩で別の停留所へ移動した方がより早く目的地へ到着する事が出来る場合がある.
そういったケースを想定し,バスネットでは徒歩による移動も考慮に入れた経路の探索を行うように設計されている.
また,路線バスの停留所には,場所を知らせる道路標識などがなく,位置を把握しにくいという場合がある.
そのためバスネットにおいては,停留所を直接指定することなく,任意の座標・ランドマークを出発地・目的地として指定することが可能となっている.
加えて,路線バスの運行には,道路の混雑状況に左右されやすく,既定の時間とのずれが発生しやすいという特性もある.
これに対応するため,バスネットではバスロケーションシステムから得られた路線バスの位置情報をもとに,路線バスの運行の遅れを算出して経路探索に反映することによって,路線バスが時間通りに運行していない場合にも対応した経路探索を行う事が出来るようになっている.
このバスネットの機能はインターネット上でウェブサイトとして公開されており,ブラウザからアクセスすることで自由に利用することができる.
ただし,バスネットサイトは当初,フューチャーフォン及びPCでの利用を前提として開発されていたため,現在広く普及しているスマートフォンでの閲覧がしにくいという問題があった.
現状,インターネット利用者の多くがスマートフォンを用いてWebサイトの閲覧を行うようになり,その割合は半数を超えている.
そのため,バスネットのウェブサイトにおいて,スマートフォンでの利用を考慮したレイアウト・機能の追加を行う.
今回の試みでは,スマートフォン向けのネイティブアプリケーションの開発に比べてシステムの管理が容易になるという点から,既存のバスネットのウェブサイトを改良し,レスポンシブ化及び機能追加を行う方法を採用した.
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ファイル
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BibTeX
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