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公表論文> 論文> 事象関連脳電位(ERP)を用いてALS患者とコミュニケーション

英語タイトル Communication with ALS Patients Utilizing of Event Related Brain Potentials
日本語タイトル 事象関連脳電位(ERP)を用いてALS患者とコミュニケーション
著者
  1. Michio Inoue(井上 倫夫)
  2. Atsuko Sukenaka(介中 敦子)
  3. Takao Kawamura(川村 尚生)
  4. Yasuhiro Kobayashi(小林 康浩)
  5. Kenji Nakashima(中島 健二)
論文誌 コンピュータ&エデュケーション
2
ページ pp. 79-84
出版年 1997年6月
概要 筋萎縮性測索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis: ALS)は全身の筋肉が次々に萎縮していく進行性の難病である.末期においては感覚機能は保持されるが,全身の随意筋が機能しなくなる. 本報告は,事象関連脳電位(ERP)を用いて,そのようなALS患者とコミュニケーションを行う方法について述べている.ERPは,単語を弁別している時に観測される.ここでは,視覚刺激として25の単語を利用し,各単語をランダムの順に選びCRTのスクリーンの任意の位置に300ms表示する.提示周期は500msである.被験者は伝えたい単語(目標刺激)に意識を集中するために,その単語の出現回数をカウントしていく.このとき観測されたERP波形を,フィルター処理し,項目ごとにアベレージングすることによって目標刺激に対するP300成分を得る事ができる.このP300成分の有無によって,何ら肉体的動作がなくても被験者の意図している項目を判別できる.
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